Top Message [ Investors ] トップメッセージ - 投資家の皆様へ

「未来を包む明るい企業」を目指して参ります。 代表取締役社長 山口 博章

株主・投資家の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、当社は2025年3月31日をもって、第79期(2024年4月1日から2025年3月31日まで)事業年度を終了いたしましたので、ここに事業の概況をご報告申し上げます。

当連結会計年度における日本経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費や設備投資、企業収益に持ち直しの動きが見られ、全体としては緩やかな回復基調が継続しました。一方で、物価上昇や欧米における高金利の継続、米国の政策動向への不透明感、中東における地政学リスクの高まりなど、先行き不安は依然として残されています。

こうした経営環境の中、当社グループは昨年11月に新たなグループビジョン「パーパス (存在意義):未来を包む - Inclusion for Future -」、「ビジョン (あるべき姿):循環型社会に最適解を提供する」、「バリュー (価値基準):誠実、挑戦、協創」を策定し、顧客満足を徹底的に追求するとともに、全社的なイノベーション活動を推進し、業績の向上に努めてまいりました。

その結果、当連結会計年度の売上高は、青果物向けの段ボール製品やパルプモウルド製品および国内合成樹脂向け重包装袋製品の出荷減はあったものの、販売価格の見直し効果や海外重包装袋製品の販売数量回復、事務機器用パルプモウルドトレーおよびキャストフィルムの拡販により、234億85百万円(前年同期比6.9%増)と増収となりました。一方、営業利益は9億4百万円(前年同期比16.7%減)、経常利益は11億30百万円(前年同期比16.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億44百万円(前年同期比11.3%減)と減益となりました。これは主に、人件費および減価償却費の増加によるものです。

なお、第79期の期末配当金は1株あたり35円(創業100周年記念配当15円を含む)とし、これにより、中間配当金を含めました第79期事業年度の配当金は、1株あたり51円となります。

今後とも株主・投資家の皆様のご期待に沿えるよう、企業価値の向上に努めてまいりますので、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。